ふぅろぶうぅるず

愚者の楽園

私的もっと見て欲しいアニメ紹介

この記事は、みす51代 Advent Calendar 2019の12日目の記事です。(3時間ちょっと遅刻してごめんなさい・・・)


やあ、一週間ぶり。

「ガジェットオタクの向こう側」なんてタイトルを付けたがあれはだ。

本来は表題に沿った記事を考えていたのだが、諸般の事情 (後述) により気が変わった。

ので、アドカレ2周目は筆者の「オタク観」を形成するに至ったアニメ、厳選3本紹介したいと思います。

他にあっためといたネタは何らかの方法でまた公開する (予定な) ので許して。

TL;DR

もっと多くの人に見て欲しいおすすめアニメの紹介

おことわり

筆者は相当なヘソ曲がりなので、別にこんな所で紹介しなくても良いほど超人気なアニメについて、一々紹介する気は毛頭ありませんもっと評価されても良いはずなのになあ、布教したいなあ・・・ってお気持ちが強い作品を厳選してお届けしております。

ただ勿論、一般に人気とされる作品でも大好きな作品はありますので、どうかそこは誤解なきよう。1

ネタバレ防止のため、具体的な話に踏み込んで書くのをグッと堪えた (それで作品の魅力を十分伝えきれているかは未知数) ので、安心して読んでください。2

デス・ビリヤード/デス・パレード

www.vap.co.jp

(公式サイトにPVあるんだけど、多少デス・ビリヤードのネタバレがあるので、デス・ビリヤードから見たい人は是非前知識無しで先に視聴して欲しい。)

初放送年

2013年 (デス・ビリヤード) / 2015年 (デス・パレード)

ジャンル

なんと言えば良いか分からない。独特。一言で言えば全体的にダークwikipediaによると「リドル・ストーリー的でもある」らしい。

あらすじ・概要

謎のBAR「クイーンデキム」に2人の客が招待される。バーテンダーのデキムによって、客は「命を懸けて」デスゲームに参加させられる。デスゲームを通じて客は、或いはデキムは・・・

デス・ビリヤードは元々、文化庁若手アニメーター育成プロジェクトの関連で制作された単発アニメだそう。(その当時の人気を受けてか?分からないけど) 後に、2015年冬に12回のシリーズアニメ、「デス・パレード」が続編として制作された。

講評・見どころなど

物凄く暗いし、だいたい救いが無い。だけど、「リドル・ストーリー的」だというジャンルからも分かる通り、随所随所で考察の余地がある。

時系列的にはデス・ビリヤードデス・パレードなので、この順番で見ることを強く推奨する。取り合えずデス・ビリヤードを見終わったら、「どっちがどっちだったのか」をよく考察してほしい。

デス・パレードでは、ビリヤード以上にこれらの作品の世界観やデスゲームへの向き合い方が深く描写されていく。毎回毎回、デスゲームの度に色々考えさせられる

ただ、12話もの長丁場となると流石にずっと同じトーンなはずもなく、全部が全部暗いかと思いきや結構不意打ち的に笑える部分も出てきたりもする。おすすめは6話、8・9話、11・12話 (最終回) 。前半で微妙だと感じた人も是非6話までは見て欲しい。勿論、最後がもう本当に素晴らしいので完走するに越したことはない。

主題歌はどちらも本当に良い味出してる。

(他の作品に比べて講評やあらすじが薄めに思えるかもしれないが、初見で見て楽しめる要素がかなり多いと判断し、ネタバレ防止のために曖昧な記述を多くしている。是非見てくれ。読者の皆さんがどんな反応をするか楽しみだ。)

東のエデン

juiz.jp

www.youtube.com

初放送年

2009年 (映画Ⅱは2010年)

ジャンル

wikipediaによると「サスペンス、アクション、群像劇」らしい。

あらすじ・概要

どこか閉塞感の漂う日本を救うため、12人のセレソンと呼ばれるプレーヤーたちが「ノブレス携帯」と呼ばれる不思議な携帯と、その中に入った100億円の電子マネーを駆使して日本を正しい方向へ立て直す物語。ヒロインが卒業旅行でホワイトハウスを観光している時に、ノブレス携帯&おもちゃの拳銃所持の状態で、記憶喪失かつよりにもよって全裸というあんまりにもあんまりな状態の主人公が出会う所から始まる。^3

ノイタミナ作品。あの攻殻機動隊SAC&2ndGigで有名な神山健治監督のオリジナルアニメ作品。3アニメは11話、その後映画ⅠとⅡが続編として公開され完結した。キャラデザ原案はハチクロや三月のライオンでの羽海野チカ

講評・見どころなど

ぬるま湯のような平穏のようで実は色々おかしなことになっている日本で、各セレソンのどう立て直すかが見えて面白い。かといって、「日本はかくあるべきだ」をただただお説教くさく説くだけなどではなく、コミカルなネタや事件が豊富に用意されていて毎回見ていて楽しい。

この作品の最も面白いポイントが、ズバリ「現実ではまず叶えられないはずの願いが、全てお金を通じてノブレス携帯で頼めば叶えられてしまう」点に尽きる。即座に賄賂を贈って便宜を図るなんて当たり前、足止め目的で事故を起こしたり、特別な力が働いて渋滞を回避したりなんて出来てしまう。そして、 (数値が合っているかどうかはともかくとして) あらゆる願いが値段という形で数値化されてしまう点もまた興味深い。なんてこったい、「ギャフン」。

重めに設定に反して (?) かわいい系の絵柄なので、肩肘張らずに気軽に履修できる。(勿論、ちゃんと背景を理解するためには何回か巻き戻して会話を周到に聞く必要があるけど。)

ところがどっこい、筆者は残念ながらアニメ版しかまだ完走できていないので、いつか必ず映画も制覇して結末をしっかり見届けたい。(つまり、アニメ版だけでは完結し切らない。)

攻殻機動隊の時にも思ったんだけど、神山監督作品って時代を先取りしまくっているというか、後から時代が追い付いてくる感じが凄い。 (本作品中盤から登場するとあるアプリを見て)

ノブレス携帯、マジでカッコいい。売ってたら言い値で買うレベル。4

因みにこのアニメからOasisを知った。School Food PunishmentはCのEDから既に知ってたけど。School Food Punishment神曲しか作らないのでマジで良いぞ。

おすすめは、1話と5話と11話の途中のある人の群れが押し寄せてくる所。

C

noitamina-control.jp

www.youtube.com

初放送年

2011年

ジャンル

暗めの雰囲気がある、スタンドバトルもの5に近いかなあ。(適切な説明が分からない)

あらすじ・概要

近未来の日本。密かに混じるミダスマネーによって日本経済は回復しつつあったが、その恩恵は国民に反映されず、不可思議な事件や自殺は次々と起こり、不安な時代が続いていた。

大学生・余賀公麿は、突然現れた金融街の使者・真坂木に「未来を担保に、ご融資させていただきます」と言われ、多額の金を銀行口座に振り込まれる。公麿はその金に何気なく手をつけるが、そこで公麿を待っていたのは金融街にて自身と周りの人々の未来を代償にしたミダスマネーの奪い合い『ディール』を強制される『アントレプレナー』としての道だった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/C_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1)より引用 (但し登場人物以降ネタバレが含まれるので注意)

あらすじを簡潔にまとめる能力が皆無&底を尽きたので諦めたマジのガチでイチオシだったので正確に伝えるべくwikipediaの文章力をお借りした。

ノイタミナ作品。アニメ全11話。

講評・見どころなど

物凄く乱暴にまとめれば、所謂俺TUEEE系。でも俗に言われる「それ」ほど、なまっちょろくない。

デス・ビリヤード/デス・パレードほど暗くはないけど、やっぱ暗め。「未来を担保に融資」の言葉通りである。物語後半の方で色々響いてくる。

技名とかが全部経済学用語なのが物凄く凝っててすき。あれ多分用語の意味理解した上で技の効果とか照らし合わせると更に楽しめるやつやって信じてる。

主人公、強いんだけど強いことを両手放しに喜べないのがまた良い。そういうことを実感させられる話が多いのがまた良い。

登場人物の葛藤がだいたい一理あるし、バトルも割と戦い方が皆違って面白い。

おすすめは1、4、6、9、10話の最後、11話、と言いたいが多分全部良い。 (どっちやねん)

最終回 (とその前) とか、完全に正義と正義のぶつかり合いなので、どっちも正しい。アツい。一見最後のオチがご都合主義的に見えるのだが、ちゃんと現実に即した理屈が働いているので (個人的には) 十分納得できる。6

そして一番言いたいのが・・・「ミダスカード、マジでカッコいいので1枚欲しい、どの種類でも良いので」。さっき上げたノブレスと同じくらい、いやそれ以上に欲しい。ってか全体的にアセットとか特にそうだけど、デザイン方面が物凄くカッコいい

作画が怪しめな所があったり、1クールで尺が足りなかったくらい濃密な設定を活かしきれなかったのが惜しいけども、それを含めてもマジで良い作品。7

ハマる人は確実にハマる。カッコいいの好きなオタクでも考えさせられる話好きなオタクでも、単にバトルものが好きなオタクも皆見て欲しい。

完全に余談だが、アニメ見始めたかなり初期にこの作品に巡り合えたのは幸運だしオタク人生として幸せだった。8

終わりに

たった3作品だけど、ガチで厳選した。

改めて読み返したけど、自分、暗め&重い設定&考えさせられる話 (と、シニカルor高尚めなギャグ成分多め) な作品好きすぎませんか?だが治す気は無い

意外な展開だとか救いの無い状況に陥った時 (≒人の本性が現れやすい時) に何を考えてどう行動するのか、それを観察して追体験できる作品が要は好きなんですよね。現実じゃ体験できないスリリングな非現実の追体験 (≒冒険) を作品に求めているんだって気づかされました。

願わくば、上記3作品を履修した人でディープな考察をしたい。

所で、急遽この記事を書くに至った理由なんですが、TLでこんなツイートが流れてきたからなんですよね。

いやこりゃもう渡りに船なんてレベルじゃねえ、アマプラ民はもう見るっきゃないっしょ。9

てな訳で、デス・パレードノイタミナ枠じゃないけど、東のエデンとCはがっつりノイタミナ枠なので是非見ましょう。いや、見ろ!僕も喜んで再履修するので。

東のエデンはもう今日からやっているのですぐに履修しよう。Cは18日まで正座待機

それでは皆様、Noblesse Oblige。今後も良きオタクたらんことを。


みす51代アドカレ、明日はmartktwさんの「カラオケ採点で高得点取るコツ」です。またカラオケ行きたくなってきた・・・。

今度こそサヨナラ!


  1. 高二病が完治していないので、「こんな面白い作品知っているのおれだけだぜー!ヘヘッ!」って優越感込みで、「もっと評価されるべきアニメ」が好きなんだと思う。

  2. 何なら結構昔に履修したので導入とオチ以外忘れている作品もある。

  3. 実は数年前、神山監督が大学祭で講演しに来たので喜んで聞きに行った。参考: https://twitter.com/at0x0ft/status/794808079409782784

  4. というのは流石に言い過ぎだが、スマホケースとかで良さげなのあったらノブレス携帯にしたいなあという願望はある。こういう時こそ3Dプリンタの出番か・・・?

  5. 戦うパートナー (アセット) は自我を持っているので、スタンドよりもペルソナの方が近いかも。

  6. 裏返すと、ハッピーエンドにするために終盤で無理くりご都合主義使うタイプの作品があまり好きではない。勿論、多少のご都合であれば許容できる場合もあるんだけど・・・

  7. 逆に2クールでやってたらダレてたまであったかも。1クールに短し2クールに長し。

  8. この頃 (2011年) 、思い出補正込みだけど、個人的には恐らく先にも後にもない最高のアニメ豊作年だと思っている。有名所を上げるのならば、まどマギ、シュタゲ、あの花 (ノイタミナ2枠時代によりにもよってCの後枠で同時期にやってた) 、ピンドラ、ペルソナ4Fate/Zeroとか。マジでヤバい。

  9. 寧ろCと東のエデンを布教したくて急遽この話題に代えたまである。となると、必然的にノイタミナ枠で3つとか選びたかったんだけど、Cと東のエデンが強すぎて、これらとタメ張れるガチで面白いアニメっつったらデス・パレードしかなかったのでタイトルを「おすすめノイタミナアニメ紹介」→「私的もっと見て欲しいアニメ紹介」に変更してこの3つにした。